美容室の多くが、ホットペッパービューティーなどの美容ポータルサイトを活用しています。
さらに、SNSを利用して自社のアピールを行っている美容室も増えてきました。
そこで気になることは、美容ポータルサイトやSNSのほかに、自社のホームページが必要かどうかです。
今回は、美容室のホームページの必要性をユーザー視点で考えてみましょう。
美容室に自社HPは必要か?
美容室にホームページが必要かどうか悩んでいる店長やオーナーの方に、まずお伝えします。
美容室のホームページは必要です。
美容室の口コミサイト「ヘアログ」の運営会社は、美容室選びにおけるホームページの重要性について、お客様に向けたアンケートを実施しました。
その結果、お客様の66%が「美容室を選ぶ際、ホームページをチェックする」と回答しました。
この調査結果から、ホームページがいかに集客対策に有用なのかがわかりますね。
自分がどこかの美容室を店名で調べた時、どのような情報を知りたいか?
お店の顔ともいえるホームページには、どのような情報を載せるべきでしょうか。
ご自身がどこかの美容室を店名で検索する際に、知りたい情報を想像しながら考えてみましょう。
店の住所や営業時間等、基本情報
ホームページを作成するときに欠かせないことは、お店の所在地や営業時間などの基本的な情報です。
ホームページに載せるべき基本情報は、次のとおりです。
新規のお客様が美容室の基本情報をチェックするときは、「自宅から近いか」「駅から何分かかるか」「車でアクセスできるか」「何時から何時まで営業しているか」などのポイントを重視しています。
せっかくアクセスした美容室のホームページに、基本情報が記載されていないと、お客様はたちまち興味を失ってしまいます。
迷いやすい場所に位置する美容室の場合、説明書きやマップが埋め込まれていると親切です。
また、住所や営業時間などの基本情報は、見込み客が来店の判断を行う際の重要なポイントとなるため、常に正確な情報を更新するように心がけましょう。
カットやカラーの値段や写真、店内写真
いくら関心のある美容室でも、詳しい情報がわからないと不安になりますよね。
ホームページには、基本情報のほかに次のような情報を載せておきましょう。
・メニュー表(値段や所要時間)
・ヘアカタログ
・店内写真
「美容室にかける値段はできるだけ安く済ませたい」「予算があるため、だいたいの値段を知りたい」と、メニューの値段を重要視しているお客様は少なくありません。
また、ヘアカタログが掲載されていると、お客様が自分のなりたい髪型を簡単に伝えられるため、来店のきっかけにつながります。

ヘアスタイルには流行があるため、頻繁に更新して最新のヘアカタログになるようにしましょう。
また、店内写真を載せると、お客様がその美容室で心地よく過ごせそうかイメージしやすくなります。
スタッフや店全体の雰囲気
美容室のホームページで欠かせないのは、働くスタッフの情報です。
どのような美容師がいるのか、自己紹介や写真が載っていると、お客様は安心します。
「この美容師さんに任せたい」と思ってもらえるよう、趣味や特技、自己PRを載せておきましょう。

こちらの美容室のホームページでは、スタッフの顔写真とともに自己紹介、得意なメニュー、コラムなどを紹介しています。
スタッフがInstagramやTwitterを使っている場合、SNSのリンク先などを載せてお客様との距離を縮めることも効果的です。
さらに、ホームページを閲覧するだけで、美容室の雰囲気が十分に伝わるように、写真やブログを利用しましょう。
特に写真は、視覚的にお客様へ雰囲気を伝える大切な要素です。
費用はかかりますが、可能であればプロのカメラマンに撮影を依頼して、お店の世界観に合う写真を掲載することをおすすめします。
ホットペッパー等の媒体だけでは伝えられる情報に限界がある
ホットペッパービューティーなどの美容ポータルサイトに載せられる情報には限りがあります。
例えば、写真の掲載数や文字数に制限があり、伝えたい情報をうまく伝えることができない場合もあります。
また、ホットペッパービューティーなどのレイアウトは固定化されているため、どこの美容室も同じような掲載となってしまいます。
ほかの美容室との差別化をはかるためには、美容ポータルサイトでは補いきれない情報を扱うよう意識しましょう。
自店の名前で調べている人は美容室のことをもっと知りたい

お客様が、わざわざ美容室の店名でインターネット検索するのには、理由があります。
それは、ホットペッパービューティーなどで扱われている情報以上を知りたいからです。
さらにいうと、お客様は美容室を選ぶ際、ホームページをチェックして「どのような美容師がいるのか」「どのような客層が多いのか」と、お店の雰囲気を知りたがっています。
特に初めて来店するお客様は、よくわからない雰囲気の美容室には不信感を抱き、敬遠してしまいます。
お客様の不安を払しょくするためには、美容室の雰囲気が十分に伝わるように工夫することが大切です。
ホットペッパー等有名な媒体、Instagram(SNS)、自社HPを見てもらえる店舗は強い
美容室を探しているお客様は、美容ポータルサイトやSNSで見つけた美容室のホームページを閲覧する傾向にあります。
つまり、美容ポータルサイトやSNSなどの媒体を使って美容室を探したお客様は、媒体だけでは不足している情報を得るために、ホームページを見ています。
美容ポータルサイトにホームページのURLを記載したり、SNSでホームページの「OGP」タグを設定したりすることで、お店のホームページへ誘導しやすくなり、拡散性も高まります。
媒体だけでなく、自社HPも持っている美容室・サロン
媒体だけでなくお店のホームページも持ち、上手に運用している美容室・サロンをご紹介します。
①sylph

OZmallの口コミ上位に輝く「sylph(シルフィ)」のホームページを開くと、まず「YouTube」の再生が始まり、斬新なつくりとなっています。

SNSを駆使しながら、お店の雰囲気を上手に伝えていますね。
②Lutia
「Lutia」はホットペッパービューティーの掲載情報に自社ホームページのURLを記載しています。
このように、外部サイトから導線をつなげることで、手軽にホームページに流入させることができます。

ヘアスタイルのギャラリーページでは、お客様が好みのスタイルを検索できる機能が付いています。
③SHINKA
美容ポータルサイトのほか、Instagramを利用中の「SHINKA」は、日本人だけでなく外国人のカットモデルも起用し、外国からのお客様もターゲットにしています。
スタッフは全員英語が話せるため、国籍を問わずお客様が足を運ぶそうです。

スタッフの紹介ページには、個人のInstagramのリンクが貼られています。
④seagreen
「seagreen」のホットペッパービューティーページからも、自社ホームページにたどることができます。
ホームページ中のブログは、スタッフによって定期的に更新され、最新の情報が載っています。
⑤LDK hair
EPARKに掲載中の「LDK hair」は、ホームページでお店の道のりを写真付きで説明しています。
ここまで細かく説明してもらえると、お客様も迷わずに済みそうですね。
自社HP、SNS、媒体毎に適切な情報配置をおこなおう
美容室の集客対策を成功させるためには、自社のホームページ、SNS、美容ポータルサイトなどの媒体ごとに適切な情報を配置することが大切です。
お店のホームページには、正確な情報とオリジナリティのあふれる情報を載せて、お客様の信頼感を得られるように工夫しましょう。
SNSの更新は定期的に行い、常に最新の情報を発信してください。
また、美容ポータルサイトとホームページ、SNSとの連携は、集客に欠かせません。
美容室・サロンが自社HPを持つ必要性についてまとめ
多くの美容室が美容ポータルサイトを活用している中、自社のホームページで他店との差別化をはかることは、集客対策に有効です。
これから自社のホームページを開設しようと考えている美容室の方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてください。
・店舗名
・住所と電話番号
・アクセスマップ
・営業時間
・定休日