マーケティングは身近にある!いくつかの例を紹介

マーケティングを成功させるのは、顧客の隠れたニーズを引き出すことが重要であり、そのためには綿密に顧客の行動を観察しなければなりません。

すると、当たり前に思ってしまっている行動や思考回路がマーケティングの成功に活かされていることに気付くはずです。

この記事を読めば、あなたも日常の身近なところにどれだけマーケティングのヒントが潜んでいるのかを知ってびっくりすると思いますよ。

マーケティングは生活に身近なもの

マーケティングを成功させるために必要な要素は何だと思いますか?

もちろん、クオリティーの高いサービス(商品)が求められることは言うまでもありませんね。

しかし、それだけではなく、そのサービスを受けるまで・受けた後の顧客の行動心理を掴んでいなければ、安定した利益には繋がらないでしょう。

買い手目線に立って「このサービス(商品)を享受することでお客様はどんなメリットを得たら喜ぶか」を意識することがカギです。

身近にあるマーケティングの例

カクテルパーティー効果

たくさんの情報が溢れかえっている中でも自分が現在関わっているものや興味のある事項だけは無意識のうちに認識している、という心理を“カクテルパーティー効果”と言います。

「ニキビを早く治したいあなた」「都内の美味しいベーカリー10選」など自分が今意識しているワードを見かけると、思わずその広告を読んでしまうことはありませんか?

いろんな情報が溢れかえる昨今ですが、「このサービス(商品)はあなたのためのものですよ!」というメッセージやターゲットが明確なマーケティングは効果的です。

上記の例だと“ニキビ”、“都内”、“ベーカリー”というように、誰が見てもハッキリ内容がわかるストレートなワードでターゲットを引きつけましょう。

ターゲットの決め方は、年代・家族構成・住んでいる地域などで大方絞れます。

松竹梅の法則(極端の回避性)

食べ物を扱うお店のメニューや、エステやボディメイクのコースなどから選ぶとき、3つの選択肢が用意されていることが多いですよね。

そして大抵の人が真ん中を選んでいるのではないでしょうか?

これは、「一番高いものは贅沢だし、安過ぎるとクオリティーが心配…」という思考から、無難な選択をしようとする心理が働くからです。

そのため、一番売り出したいものはこのような“松竹梅の法則”を使い、2番目に安い価格帯のものの利益率を一番高くすることをおすすめします。

単価より少し高めに値段を設定してもそれより高価な松と比較されるので、相対的に安く見えるため気付かれません。

に値する商品は、質が本物であればお金を惜しまない層も一定は存在するので、提供する商品に自信を持って思い切った価格を設定してみましょう。

に値する商品は、クオリティーに優劣をつけるのではなく、たくさん売れても比較的労力がかからないコストパフォーマンス重視のものを提示した方が良いです。

また、視覚的に表示する場合以外に口頭で商品プランを提案するときは、梅→竹→松の順に説明すると、だんだんグレードアップしていく方がお客様は一番良いものを選びたくなるという効果もあります。

多数派による安心感

商品を購入したり、お店を選んだりする際に口コミは必要不可欠な存在になっています。

顧客は、自身と同じ行動をして満足している人がどれだけいるのかを確認することによって、自分の選択に正当性を見出したいのです。

この心理を利用している広告は、「○%が満足した」などの言葉を強調しているものが多いです。

特にアンケート結果や実際に使用した人の声を掲載しているものは、お客様がサービス(商品)を決めるうえで参考になります。

対象者の年代も公表してあると、購入検討者は近い年代の人と自身を照らし合わせてより背中を押されやすいです。

また、「残りわずか!」など急かすような文言があると、「そんなに人気があるのか」→「買わないと無くなってから後悔するかもしれない」と思わず購入してしまう手法もよく利用されます。

アンカリング効果

金額だけ提示されて、「安い!」と強調されてもあまり実感が湧きませんが、通常価格を提示した後に「今ならこれだけ安くなっています!」と割引価格が表示されているとお得な気分になりますよね。

これをアンカリング効果といいます。

人は相対的に物事を判断する傾向にあるので、商品の相場や通常価格を知らない人は目の前の数字を判断材料にするしかないのです。

キャンペーン期間などに上手く活用してアピールを工夫すれば、たくさん売り込むことができます。

ただし、この効果を悪用してはいけません。

例えば、店頭の値段表記を通常価格よりも敢えて高く提示し、セール期間中は値引き率が高いように見せているが実際は通常価格と変わらないといった手法があります。

これは「二重価格表示」と言い、法律で禁じられているのでくれぐれも注意してください。

記念日マーケティング

もはや国民の間で当たり前のものとなりつつある年間行事にちなんだ食べ物。

これらも実はマーケティングが生み出したものなのです。

例えば、節分に恵方巻きを食べる文化は元々大阪の一部の商家の間のみだったそうなのですが、大阪のすし店の業界団体やコンビニ大手のセブンイレブンによる大々的な宣伝によって全国に広まっていったそうです。

バレンタインデーに女性が男性にチョコレートを贈る文化も、1936年に神戸の洋菓子店が掲載した新聞広告から始まり、そこから30年以上かけて様々なお菓子メーカーが戦略を練り続けた結果、現在に根付いています。

クリスマスが近づくとよく目にするケンタッキーフライドチキンの広告も、七面鳥の代わりにチキンを食べるという風潮を1974年のキャンペーンで広めたことが起源のようです。

正月の伝統に至っては、初詣は電鉄会社、年賀状は旧郵政省、豪華なおせち料理はデパートが仕掛けたマーケティングだったってご存知でしたか?

この他にもたくさんの例があります。

日本人は宗教への信仰心は他国に比べて弱いものの、多数派への同調精神や非日常を楽しみたいという願望は誰しも潜んでいるものです。

新しいビジネスは顧客の悩み事や希望を拾い集めて生まれるものですが、このようにたとえ絶対的に必要なものでなくても“新しい楽しみ”を売りにするという方法もあるのですね。

マーケティング成功のポイント

差別化のための簡潔なキャッチフレーズ

20~40秒で理解できないPRは当てにならないと言われています。

テレビCMも短いものばかりですよね。

ビジネスの概要をシンプルな一言で言い表せなければ、見込み客もあなたの製品やサービスに何を期待すればいいのかがわからないため、購買意欲どころかそもそも興味を持ってもらえません。

そのためには、ターゲット客とライバル会社を明確にすることが最優先です。

まず、自社は“誰に向けて何を売り込みたいのか”をしっかり把握しましょう。

そして、自社と類似したサービスを売りにしている競合企業と比較し、自社の優れている点をピックアップしていきます。

書き出した優れている点を、ターゲット客の立場にたって優先順位をつけます。

その中から強いインパクトを残すキャッチフレーズを考えるのです。

「○○と言えばこの会社だよね」と世間に認識してもらえるように、あとはその信頼を勝ち取れるだけの精度のサービス提供に励みましょう。

サードプレイスの提供

あなたの企業のサービスを受けることによって顧客が得る直接的な利益と、その一歩先の利益まで考えてみましょう。

“一歩先の利益”とは“癒やし”です。

飲食店やカフェの場合、商品を提供するだけで終わらせるのではなく、それを購入したお客様が快適なひとときを過ごせるような工夫を施します。

Wi-Fiや充電スペースの設備があればリラックスしながら隙間時間に作業を進めることができますし、広々とした座席配置や落ち着いたBGMのおかげで時間を気にせず会話を楽しめるお客様もいます。

自宅と通勤地の間のオフタイム用の異空間を「サードプレイス」と呼び、心に余裕があるこの場所では特に利用者は情報に目を向けやすいです。

そのため、最近ではサードプレイスの窓口となる駅周辺には、カフェの他に高級お惣菜、スイーツ、本屋、ファッションなどご褒美として買いたくなるような出店が目立ちます。

余裕や余暇がメインとなるこのタイミングを利用して、商売のやり方や売り出す商品のチョイスも考えてみると良いかもしれません。

アンバサダーマーケティング

この記事でも何回か述べているように、人は他の消費者の反応を重視する傾向にあるため、そのような心理に有効に働きやすいのがアンバサダーマーケティングです。

ある製品のファンがアンバサダーとなって、その使用感を写真や文字でインターネット上にレポートしたり、適宜アンケートに答えたりなど一定の条件を満たせば、ファンにとってお得なサービスがついてきます。

インフルエンサーによるPR案件と違うのは、宣伝する側がサービス(商品)に満足している前提であるため、レビューがとても丁寧であり、言葉も真実味を持った説得力のあるものになります。

人によっては感想だけでなくさらにその商品の効果を高める自分なりの方法まで載せていることもあります。(食品の場合、アレンジレシピなど)

ファンの熱量が未来の消費者の行動を促してくれるのです。

また、アンバサダー同士の交流を設けている企業などは、さらに告知の輪を広げることができます。

ファンはお気に入りのサービスを受けることができ、企業側も宣伝の手間が省け、購入検討者も意見を参考にできるという、得しかない手法です。

まとめ

普段の何気ない行動や意識が、マーケティングに利用されていることはよくあります。

そして私達は無意識のうちにその戦略に踊らされているのです。

経営に携わっていない人達も、ほんの少し心理学を意識しながら広告に注目してみると、今まで気付かなかった発見があって面白いかもしれません。

結局のところ、消費者は他者と比較することで損得を判断し、商品の購入を決めているのです。

経営者の方々は常に“どうすれば顧客が他企業にとられることなく安定して満足度を高め続けられるか”を模索する必要があります。

そしてそのヒントは、案外日常的な動作や思考回路に隠れているかもしれませんよ。

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